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担当者インタビュー(ちほく体験観光協会)

受け入れ組織プロフィール

受入主体

ちほく体験観光協会

受入調整窓口 

NPO法人自然体験学校とかち校

特徴

4町にわたる広いエリアが対象で、山・川・湖・空などのフィールドとともに、各町それぞれが特徴ある産業や遺産を有し、それらを活かした取り組みを提供できる。

看護師資格保有者1名、救急蘇生法指導者4名のほか対応スタッフは救急蘇生法をマスターしており、安全管理に関しても気を配っている。

担当者プロフィール

担当者

NPO法人自然体験学校とかち校

中村 氏

プロフィール

東京都出身、池田町在住。元々東京で看護士をしていたが、約10年前に池田町を移住をし、自然体験活動の推進に関わる。当初はカヌーやパラグライダーのインストラクターを務め、その後クラフト体験や各種自然体験の企画運営も行い、修学旅行の受け入れや対応も行う。ちほく体験観光協会が設立される際、当協会の事務局での対外窓口業務にも就き、当プロジェクトを推進していく中心となる業務に就く。

担当者インタビュー

「活動のきっかけと立ち上がりの経緯」を教えて下さい。

池田町から本別・足寄・陸別を経由して北見までふるさと銀河線という鉄道が走っていましたが、平成18年に廃止となりました。

廃止になる際、沿線自治体(池田町・本別町・足寄町・陸別町)にて鉄道がなくなりつながりがなってもつながりを持ち地域を元気にしたいという声が多数出てきたことから、連携をしていこうということになりました。そこで、「ちほく体験観光協会」という組織が立ち上がりました。

このエリアは酪農や畑作が基幹産業なのですが、これら一次産業を活かした体験メニューを作り、当初主に修学旅行生の誘致を進めてきました。その中で、学校側から民泊をしたいという声を多々頂いたことから、当プロジェクトに加わり農家民泊と自然体験を推進していこうということになりました。

「立ち上げ後の歩みと現在までの活動状況」を教えて下さい。

元々自然体験活動を積極的に推進してきた地域でもあったので、体験メニュー作りと運営実施に関しては順調に進めてきていました。また、旅行代理店を通じての修学旅行生受け入れもしてきたことから、数多くの実績もありました。

平成22年度では、小学校5校164名を受け入れました。

現在、一日に200名程度までは問題なく受け入れることができる環境になっています。

「現在の中心的メンバーやコーディネーターのような役割」をしている人はいますか?体制はどうなっていますか?

受け入れ組織である「ちほく体験観光協会」は、NPO法人自然体験学校が中心となり、十勝地方北東部の4町(池田町・本別町・足寄・陸別町)の民間受入れ団体や農業関係者、宿泊施設ほか観光事業者、商工業者や各行政と連携し、体験・宿泊・飲食などの体験観光をコーディネートしています。

受け入れ調整窓口の自然体験学校が、元々は旅行代理店と農家さんの間に立ち、体験の受け入れ調整をしてきました。現在でもこの流れに変わりはなく、学校さんと現場との調整とともに、プログラムの造成や実施まで、総合的にプロデュースをしています。

この取り組みでの「地域ならではの魅力やセールスポイント」は何だとお考えですか?

この地域の4町は各町それぞれが特徴ある産業や遺産があります。

農林業や酪農などの一次産業や関連する食の体験はもちろん、カヌーや熱気球などのアクティビティー、天文台での星空観察、廃止になった鉄道での乗車体験やワイン城ほか産業体験もできます。

また、近隣には十勝川温泉や阿寒湖温泉などの観光地もあり、とかち帯広空港や女満別空港からもそれぞれ1時間少々で着く地域なので、行程を組むのに無駄がなく飽きない内容を提供できます。

山・川・湖・空など豊富にあるフィールドと、産業や科学に触れられることで、これらを活かした取り組みを多数提供することができ、子どもの体験活動の場所として最適だと思います。

これまでの取り組みで「困ったことや課題と感じること」は何ですか?

民泊先となる農家さんを探すことでした。

この地域では、ほとんどが大規模農業を営んでいるので、基本的には専業農家にて農業経営をしています。

農業だけで経済が成り立っている中に、子どもを受け入れるということに当初は抵抗感があったようで、なかなか受けて頂けませんでした。ただ、子どもを受け入れていく意義、交流を持つ意義を話していくことで、少しずつ雰囲気や風向きは変わってきて今に至ります。

この取り組みを進めていく上で「大切だと感じること」は何ですか?

安全管理に関してだと思います。

各町にて、安全管理指導や体験指導者の養成も行っており、自然体験活動のスタッフはもちろん、指導者資格を持つ者が安全に体験活動を指導しています。

スタッフには看護師資格保有者が1名、救急蘇生法指導者4名のほか、対応するスタッフは救急蘇生法をマスターしており、安全管理に関して常に気を配りながら受け入れを行っています。

「今後の展開」について教えて下さい。

地域連携をして、都市と子どもたちとの交流をもっと広げていきたいと考えています。

現在は一日に200名程度の受け入れが可能ですが、今後3,4年の間に280名まで拡大をしていく予定です。各地域での研修会や説明会を開き、民泊を増やすこととレベルアップを図っていくことをします。同時に、4つの町の特性を活かした体験メニュー作りももっとしていきます。一次産業尾プラスαとして、総合的に学んでいける場を目指します。

あとは、地域が盛り上がっていても子どもたちが来なければ盛り下がってしまうので、当プロジェクト自体がもっと世間に浸透していき、多くの小学校で実践してもらえるようになればと願っています。 

2011年3月26日

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