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担当者インタビュー~黒松内町 現地プログラム造成・運営引率 担当

受け入れ組織プロフィール

受入主体

黒松内町子ども宿泊体験交流協議会

受入調整窓口

黒松内町役場産業課

特徴

10年以上前から都市と農村の交流活動や自然体験活動が盛んな地域で、実績のあるコーディネーターやガイドが町内に在住している。役割分担もしっかりと機能しており、各学校と町内各組織や農家漁家さんとの調整窓口として黒松内役場産業課が担当し、プログラム作りや現地での運営引率に関しては、協議会構成組織である黒松内ぶなの森自然学校が中心に担当をしている。

担当者プロフィール(現地プログラム造成、運営引率)

担当者

黒松内ぶなの森自然学校

近藤 真史 氏

プロフィール

愛知県出身、黒松内町在住。以前は三重県にある大杉谷自然学校に在籍して、子どもを受け入れ自然体験を提供する活動を続けてきた。平成22年に黒松内町に移住、黒松内ぶなの森自然学校に所属をして、子どもたちの自然体験活動の企画運営などを担当する。

現在は同組織にて、エコツアーの実施や小学生対象のキャンプ開催から地元小学生のスクールバスでの送迎まで、キャンプを軸に地域の課題解決と子どもの体験に関する活動を行っている。

担当者インタビュー

「自然体験活動をされているということですが、普段どんなことをされているのか」を教えて下さい。

当プロジェクトに関わらず、子どもから大人まで自然に触れる場作りと引率をしています。たとえば、月1回小・中学生を対象にしたキャンプを開催しているほか、エコツアーの受け入れと開催をしています。最近では、当施設内にかまくらを作って近隣の幼稚園児を招いて楽しんでもらう活動をしたほか、STVラジオさんの企画ツアーで30人前後の方々を町が保全している歌才ブナ林の中を一緒に歩いて案内をしました。

ほかにも、小規模小学校のスクールバスでの送迎や、近隣農家さんにて繁忙期にじゃがいも収穫などのお手伝いをすることもあります。

キャンプを軸に人々の受け入れ、また地域の日常をお手伝いしています。

「当プロジェクトでの自然体験活動プログラム作りのコツについて」を教えて下さい。

一見、普段の自然体験活動とこのプロジェクトでの体験活動は一緒のようですが、実際は内容がだいぶ違います。

普段は「自然の中で遊ぶ」ことを目的に、体験することをメインに企画を作り開催をしています。ところが、このプロジェクトでは「自然の中で学ぶ」ことを目的としています。体験することと共に、一歩踏み込んで「なぜ?」ということを子どもたちが意識できるよう企画を組み立てています。

たとえば川を見て、この水の流れはどうなっているのかと考えることで理科の授業にもなるし、どんな成り立ちなのかと考えることで社会の授業にもなります。

森を歩く体験をする場合、森で遊ぶというよりも、ちょっと体力を使って歩くことで体育の授業の一環になることもあれば、この木の根はどうなっているのだろう?葉が緑な理由は?など見て考えながら散策をすることで理科の授業にもなります。

さらには、海辺にある風力発電所を見て電気の仕組みを知る理科にも、産業を学べる社会にもなります。

自然体験で遊ぶだけではなく、理科や算数の授業だから行くというのではなく、こういう体験ならば「なぜだろう?」という視点を入れることで、こんな授業や別の科目の授業にもあてはまる、と考えて企画をしています。

森自体を「教室」と例えれば、何の教科でも作ることができます。

この取り組みを進めていく上で「大切だと感じること」は何ですか?

学校側と受け入れ側とが、大きな目的を共有できているか、ということです。

何をテーマに学んでもらうか、知ってもらうか、ということをしっかり共有していることで、企画を提供する側としても目的に見合った企画や準備をすることができます。学校さんにとっても、どういう位置づけで、どういう目的で来るのか、ということが子どもさんにもしっかり伝わっていることで、より楽しく深く学習することができると思います。

内容や目的を共有していれば、事前の予習や復習とともに子どもさんが事前学習していただくことで当日は違和感なく素直に受けて頂けるうえ、復習をすることでより理解が深まります。

そのためには、学校の先生とこちらの担当者とのしっかりした打ち合わせは必要だと思います。

体験の目的をしっかり確認した上でプログラムを作り提供していくことで、生徒さんの記憶に残る体験を目指しています。

「今後の展開」について教えて下さい。

今後も地道に継続をしていき、毎年小学校の受け入れをしていきたいです。

「毎年5年生になったら黒松内に行くんだよ」「黒松内って楽しいところだよ」と学校の中で伝わっていけるようになることが理想です。

また、私たちにとっても普段のキャンプなどと色合いが違うので、新鮮な感触があります。子どもたちには、自然の中で体を動かすことの気持ちよさ、嬉しさ、楽しさ、それに怖さ。それを体で感じること。そして、自然の摂理を学びつぶさに観察することで、自然のおもしろさや神秘さ、畏敬の念を持ってくれればと思っています。 

2011年3月26日

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