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担当者インタビュー(松前町ツーリズム推進協議会)

受け入れ組織プロフィール

受入主体

松前町ツーリズム推進協議会

受入調整窓口

松前観光協会

特徴

・豊富な海産資源を活かした体験活動を中心に取り組んでいる

・松前城など北海道では数少ない幕藩体制時代の歴史文化に触れることができる

・当プロジェクトの活動拠点となる施設(交流の里づくり館)がある

課題

別事業での子ども受け入れ実績はあり体制準備も整っているが、初年度ということもありまだ当プロジェクトでの受け入れ実績がない。

担当者プロフィール

担当者

松前町役場商工観光課

主幹 佐藤 氏

プロフィール

松前町生まれ、松前町育ち。役場に奉職して水産課、商工観光課、教育委員会を歴任し、2010年4月より再度商工観光課へ異動となり、現職に就く。

松前を代表する水産と観光に携わるとともに教育にも関わってきたことから、当プロジェクトを推進していくことは、ある意味、自身は必然なのかと感じている。

担当者インタビュー

「活動のきっかけと立ち上がりの経緯」を教えて下さい。

松前町は桜が有名ですが、それ以外の時期での観光誘客が元々は大きな課題の一つでした。その一環として、平成20年、21年と、農水省の地域力発掘支援モデル事業にて、体験メニューの造成や教育旅行の受入施設の整備などを行ってきました。

受入組織として、松前観光協会を中心に「松前町ツーリズム推進協議会」を立ち上げました。ツーリズム事業窓口にはふるさと再生雇用事業にて地元から一人雇用をしました。自然体験に関する資格も取得していただき、受入を進めていこうとしておりました。

同時に、町内で廃校となった小学校施設を有効活用し、体験学習や課外活動など様々な活動に活用できる「松前町交流の里づくり館」を整備しました。ふるさと体験の活動拠点として、小学生の体験学習受け入れも行いました。

ところが、事業仕分けにて地域力発掘支援モデル事業が平成22年度は廃止されることになり、進めてきた計画が停滞してしまいそうになりました。事業を継続していくために模索をしていく中、平成22年度から当プロジェクトへ参加することを決めました。理由は、今まで取り組んできたことと、当プロジェクトが目指すところが近かったからです。立ち上げていた「松前町ツーリズム推進協議会」がそのまま当プロジェクトでの受け入れ組織として引継ぎ、より推進していくことになりました。

「立ち上げ後の歩みと現在までの活動状況」を教えて下さい。

子ども農山漁村交流プロジェクトとしてはまだ一年目ということもあり、整備や準備が中心で受け入れの実績はありません。

ただ、当プロジェクトではない形にて、交流の里づくり館を宿泊と体験の拠点にして小学生の受け入れは行っておりました。

平成22年度は、7月下旬と8月上旬に2回、関東圏などの子どもさん方のワークキャンプが行われ、海水浴や磯遊びなどを行い延べ60人を受け入れしております。また、8月下旬に町内の大島小学校と小島小学校(計32名)、9月に函館のなちゅらすというNPO組織が集めた小学生16名を受け入れました。

大島小学校と小島小学校では合同宿泊研修にて、海でいかだ作り体験をし、町内の駈越山(かけこしやま)にて山登りをしました。函館の小学生は「つりきち三昧」と称して、交流の里づくり館がある地区の原口漁港にてアジ釣りをして、さばいて夕ご飯のおかずにする、という体験でした。

平成21年度以前でも、町内の小学校3校(32名)、森町の尾白内小学校(15名)、岩見沢の東幌向中学校(25名)を受け入れました。

「現在の中心的メンバーやコーディネーターのような役割」をしている人はいますか?体制はどうなっていますか?

「松前町ツーリズム推進協議会」の中心、松前観光協会が中心となって町と連携をして進めています。協議会の構成員でもある漁協、農協、商工会にも協力を頂きながら体制作りをしています。

ポイントは、町内の地区ごとに実行組合という組織があります。主に漁業に関する取りまとめを行う組織ではありますが、受け入れに関して地元の調整として協議会との窓口になっています。

特に、交流の里づくり館がある原口地区を中心に、実行組合や漁協と相談をしながら体験プログラム作りをしてきていることで、何件かの家庭で受け入れてみたいという話になっております。

この取り組みでの「地域ならではの魅力やセールスポイント」は何だとお考えですか?

海を活かした体験活動ができることと、歴史文化を活かした体験活動ができることです。海では、磯遊び体験として海沿いにある「道の駅」脇にある海岸でウニ獲りをして割って食べる体験ができます。ほかにも、イカをさばいて天日干しにする体験や、するめに加工する体験、松前漬けを作る体験、早朝漁港で水揚げから市場の入札、加工工場での製品化までを見学することなどもできます。

歴史文化では、松前藩時代の建物を模した藩屋敷での甲冑着付け体験や松前杉での木工作り体験などができます。

海を通じたこれらの体験は受入をした小学校での体験メニューとしても実際にやっていて、とても喜んでもらいました。海では獲るところから食べるところまで、自給自足のような体験で海に親しんでもらい、歴史文化では他の北海道が開拓されていく前の北海道史を学ぶことができます。

これまでの取り組みで「困ったことや課題と感じること」は何ですか?

一番の課題は、当プロジェクトの前身で行ってきた取り組みでの受け入れ実績はあるものの、当プロジェクトでの受け入れ実績がないことです。まだ初年度ということもあり当然ではあるのですが、学校さんは既に当年度の予定を決められてしまっています。町では、役場や観光協会をはじめ漁師さんも、受け入れのための準備を進めてきております。準備は万端なので、来年度は一校でもぜひ来て頂きたいと思っています。

それと、体験内容をどうしたらいいか、どういうことをしたらいいかを悩みました。既に体験メニューはあるものの、さらに体験メニューを作ること、たとえば漁業体験といっても海の仕事をどのように体験させるか、手伝わせるか、見せるか、ということがイメージはあっても具体的にしていくことが大変でした。専門家を交えながら作り上げていくことで受け入れに値する体験メニューは整備できました。

この取り組みを進めていく上で「大切だと感じること」は何ですか?

安全管理と危機管理についてどうするか、しっかりすることが一番重要だと思っています。

町内の関係者と話しを進めていく中で、ただ泊めてご飯を食べさせるのはいいけど何かあった時にどうすればいいのか、という声を最初はよく耳にしました。安全管理や危機管理は気になる部分で心配する部分でもあるので、当プロジェクトの講習をしっかりと受けて関係者全体で意識していくことで、不安材料をなくして受け入れ体制作りを進めてきました。

「今後の展開」について教えて下さい。

2年目以降、まずは当プロジェクトで来て頂ける学校があればと思っています。漁業を通じた体験を中心に、地域と触れ合って頂き、将来「松前」という名前が広まっていけばと願っています。

平成23年4月からは、交流の里づくり館には専任の担当者を常駐させ、体験学習についての造成とともに拠点となる施設にしていき、町として受け入れに力を入れていく予定です。今、こちらの専任スタッフで適任者を募集しています。

松前は歴史が古い町です。漁業はもちろん、山もあります。歴史もあります。海・山とともに歴史を組み合わせた体験メニューもできます。まずは少しずつ受け入れを進めていきたいと思っています。 

2011年2月22日

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